これが、ルミエールの姿…!

 

改善命令は「虐待があったからではない!」札幌市から「改善した、と評価を受けている!」

 

札幌地域労組は、4月4日からルミエールと5回の団体交渉を重ね、内部告発以降も散発する虐待問題の追及を試みました。

上の言葉は、そのやり取りのなかでのルミエールの城田仁事務局長の答弁です。

城田局長は、札幌市がルミエールでの虐待を事実認定しなかったことや、 昨年12月に市の幹部から「改善を評価」されたことを楯に「虐待問題を団交課題とすることが 理解できない」と主張し、鈴木則子施設長も「虐待問題は裁判中なので・・・」と繰り返しま した。

 

ルミエール代理人の前田尚一弁護士は、私たちを訴えた裁判で「(市に内部告発する前 に施設に対し)組合の立場でその主張をすべき(訴状より)」などと言っているのですが・・・。

 

利用者の安全確保は、重要な団交課題

虐待が二度と起きないような施設を目指す、即ち利用者の安全を守るということは、特別養護老人ホームとしての最低限の健全性を維持することであり、労働組合(組合員) が正常な職場環境で働きたいと願い、過去の「虐待疑惑の検証」や「虐待再発防止のあり方」について団交 課題とすることは、組合員の労働条件と大きく関連する事柄です。

 

さらにルミエールが市の改善命令に反し、虐待問題について不誠実な態度を取り続けることは、今後は改善命令に留まらず業務停止や認可取り消し処分となる恐れもあり、その場合、組合員は労働条件の維持・改善どころか、職場そのものを失う事態になりかねません。

したがって、組合がルミエールに対し虐待問題の検証や、その再発防止策を交渉課題とする団体交渉を求めることは、労働組合とし て当然かつ正当な権利行使なのです。

 

これを拒むことは、日本国憲法28条が保障する団結権、団体交渉権への不当な侵害にあたります(労働組合法7条が禁じた不当労働行為に該当)。

組合はこのことを何度もルミエール側に説明したのですが、施設側は薄笑いをうかべ「虐待なんか一切ない。文句があるなら出るとこへ出ろ」という態度です。

 

ルミエール幹部のこのような開き直り姿勢を目の当たりにしていると、「嗚呼、やっぱりこれだけの虐待問題を起こしただけのことはあるな」と溜息が出ます。

一般的に、施設職員が利用者に暴力を振るうような虐待事件を起こしたり、さらに中間管理職がこれを故意に隠したりすれば、たとえ組合員であろうと懲戒解雇は避けられません。

 

ところが、ルミエールでは他の施設であれば、まさに懲戒解雇に該当する疑いのある人々が施設運営を指揮しているのです。

このようにルミエールの虐待軽視の体質は、何も変わっちゃいないと いうことを、この間の団交で再確認しました。

 

 

お二人のご冥福を祈る。そして、痛み・悲しみを共有し、闘いつづける

3月から5月にかけ、ルミエール虐待事件の被害者であるKさん(90歳)とIさん(94歳) が、転移先の病院で相次いで天に召されました。

本来は穏やかな日々を送るべきところを、ルミエールに入居された一時期、目に余る虐待を受けていました。

そのことの無念さ、ご家族の 心情を思うとき、ルミエール経営者に虐待放置のケジメをつけさせることを改めて思いました。

 

 

裁判傍聴のご案内(※場所はいずれも札幌地裁8階3号法廷です)

1.ルミエール(社福・公和会)が内和部告発者と道新を訴えた裁判
5/29(月)13:30~16:30
道新記者・藤田和恵さん(被告)への尋問

 

2.葛西清さん(利用者家族)がルミエール(公和会)を訴えた裁判
6/5(月)13:30~16:30
元ルミエール職員Kの証人尋問(ルミエール側が証人申請)