ルミエール虐待事件 内部告発者VS公和会の裁判闘争開始

ルミエール虐待事件 内部告発者VS公和会の裁判闘争開始

内部告発者VS公和会(ルミエール)の裁判闘争開始

12月20日午前10時、札幌地裁で社会福祉法人公和会(ルミエール)の長沼政幸理事長が 虐待問題を内部告発した多田さん、坂本さんらを訴えた裁判が開始されました。

この日の裁判で、多田さん、坂本さん両名は、自分たちの内部告発を不当に弾圧した長沼理事長に対し、 各100万円の慰謝料支払いを求めた反訴を宣言しました。

この日の裁判は初回ということもあり、証拠書類のやりとりなどで短時間のうちに終了しましたが、 最後に多田さんが「(今後)虐待現場に直面した介護労働者がためらわずに行動できるよう、 裁判所が適切な判断を下して欲しい」と、 坂本さんは「一日も早く利用者が安心して暮らせるよう施設が人権を守って欲しい」と裁判長に訴えました。( 2人の意見陳述を添付ファイルで配信しています。無理な方にはFaxも可能です)

今後、この裁判を通して、虐待の有無は勿論のこと、虐待にかかわる多数の報告を受けながらも、 それを長期にわたり放置し続けた長沼施設長らの管理責任が問われることになります。

 

札幌市、ルミエールに改善命令

札幌市は、札幌地域労組からの内部告発を受けた8月27日以降約4ヶ月の間、 ルミエールの職員や利用者家族らから聞き取り調査した結果、多数の虐待目撃証言を得たとして、 12月20日、長沼政幸理事長に対し 「①利用者への処遇見直し②身体のアザなどの原因究明と防止策③職員の研修と指導体制の充実」など、 3点について老人福祉法第19条に基づく改善命令を発しました。

施設内からの内部告発が、このような改善命令にまでつながったことは、おそらく全国初だと思います。 ぜひ後に続く人々が出て欲しいものです。

この命令は札幌市がルミエールに対し、今後の虐待の防止と、虐待を放置した管理者としての猛省を促すものです。

しかしルミエール側は、「調査の結果、虐待は無い」 「内部告発が出たことは施設に脆弱な面があったので、今後は職場管理を徹底する」などと、 あくまでも内部告発者を悪者呼ばわりし、開き直る姿勢に終始しています。

改善命令は30日以内に札幌市に対する改善策の報告を義務付けていますが、 命令の柱とも言うべき「虐待の防止策」を、長沼氏らに期待するのは無理だと言わざるを得ません。この期に及んで長沼施設長らは、改善策の前提となる虐待の事実を全て否定しているからです。

 

各市議「もっと厳しい処分を!」

札幌市は12月20日13時から市議会厚生委員会を開催し、ルミエール対する処分内容を報告しました。 これについて各会派の市議会議員からは、次のような鋭い意見が続出しました。

「理事長や施設長の責任を問うべき。改善命令では手ぬるい。 虐待をするような介護は契約違反なのに介護報酬を払うのは問題。市は虐待があったと断定すべき。」 宮村素子氏(自民)

「経営陣の質が問題。改善命令で今の理事会を指導することは無理ではないか。 理事長や施設長の責任のほうが虐待行為者よりも重いのでは。 本来なら、法人として施設長を処分して当然。直ちに内部告発者への訴えを取り下げるべき。 それが反省の証だ。」西村茂樹氏(民主)

「普通は『ごめんなさい』だ。そういう姿勢が全く感じられない」高橋功氏(公明)

「ルミエールにこの改善命令が履行できるのか。 理事会も施設長も総入れ替えすべき。ルミエールの人件費比率は37%。 職員53名のうち正職員は12名、介護スタッフの35%が派遣労働者。 このような劣悪な労働条件の改善なくして虐待問題の解決はない。」小川勝美氏(共産)

「内部告発者への圧力を防ぐよう市がフォローすべき。」佐藤典子氏(市民ネット)

 

最後に市議会厚生委員長(大島薫氏)自らが異例にも発言を求め「 市議会としてはルミエールに大きな不審を抱いており、今後、厳しい反省を求めなければならない。 命令は今後も立ち入り調査を継続するなどの具体的手段で命令の実効性を担保したい」 と会を締めくくりました。

闘いは、これからが正念場です。引き続き、ご支援をお願いします。

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