キリスト教系の認定こども園で雇い止め&セクハラ事件

キリスト教系の認定こども園で、職員6名が雇い止めを受けた事件について、当組合は1月から交渉を続けていました。
事件について、詳しくは過去記事(幼稚園理事長がセクハラ 尊厳ある職場を目指す幼稚園の先生にエールを)を参照してください。

組合側の勝利和解

江別市の認定こども園で、保育支援員への雇い止め、職員へのセクハラがあった事件について、3月26日に、法人と和解しました。
和解の内容としては雇い止めが不当であったこと、およびセクハラへの謝罪、正常化に向けて法人と組合で協力することなどが盛り込まれました。

セクハラをしていた理事長(事務長)は懲戒解雇され、理事長によるセクハラについて知っていながら解決に向けて何もしなかった園長も諭旨解雇されました。

声を上げた職員「頑張ってよかった」

和解後、江別コミュニティセンターで紛争解決についての記者会見が行われました。
声をあげ、セクハラに異議を唱えた先生や、職場復帰ができるようになった先生の声です。

雇い止めを通告されたときは辛かった。もう戻れないと思っていたのに、またみんなと働けるようになって、子供たちと会えるようになって、感無量です。

会見に出ると言った時に、同僚から、「絶対守るから」「矢面に立たせてごめんね」と言われた。前に出ていない人以外にも助けてくれる人がたくさんいた。頑張って良かったなと思います。今まで、セクハラについて何を言っても無駄だった、意味がない状態だった。無力感を覚えていたが、「おかしいよ」と言ってくれる人がいて、組合を作って解決して、ようやく正常な形になった。

会見に出ることを家族に相談したら、「間違ってることは間違っていると言うことは何も悪いことではない」、と後押しをもらった。

セクハラ報道のあと、保護者会が開かれて、3〜4時間の「子供を大事にしてくれる先生のことを、大切に思っているから、セクハラは許せない」と言ってくれた。その言葉に支えられて今日まで頑張れました。

4月から、現場の先生たちが最も信頼する先生(昨年度までの主任)が新たに園長になりました。
今後、組合は法人と協力して、こどもたちが安心して通え、先生が安心して働ける若葉幼稚園を作りたいと思います。

声を上げれば職場は変えられる

理事長によるセクハラは1年以上に渡って行われており、セクハラ被害者ではない主任が中心となって、再三に渡って管理者へ解決を求めていました。
しかし、理事長には何も処分がなされず、その理事長が年度末に不当な雇い止めを行うなど、新たな悲劇を生むことになりました。
今回、雇い止めをされた5人から始まった組合は、2か月後には18人まで大きくなりました。職員のおよそ半分です。
組合員の中には、セクハラ被害者もいますし、同僚のセクハラに怒りを持って組合加入した人もいます。
それだけ多くの人が法人に対して異議を唱えた結果、組合結成からわずか2ヶ月で職場を安心して過ごせる場所にすることができました。

職場のセクハラで悩んでいる方、ぜひ近くの組合に相談してください!