認定こども園で組合結成 発端は雇い止め

学校法人江別キリスト教学園が運営する認定こども園若葉幼稚園で組合を結成しました。

事の発端は保育支援員など5名の雇い止め。中には育児休業中の職員もいました。

理事長から、抱きつかれるなどのセクハラも

この雇い止めを主導していたのは、園の理事長ですが、この理事長、数年に渡って自らが雇用する複数の職員(組合で把握しているだけで8名)に同意なく抱きつく等のセクハラを行っていました。

セクハラは、主には、1年更新のパートタイマーが理事長室に呼ばれた際などに行われました。

2人きりの理事長室で、契約更新などの話の最後に、両手で握手された後、その手を引っ張って抱き寄せられ、抱きつかれました。園で一番偉い理事長のやることですし、同意を取られる暇もなく、職員は不快感と恐怖を感じながらも、セクハラに耐えていました。

同様の被害を訴える人は何人もいますし、他にも、休日に理事長から私的な電話がかかってきたり、周りに人がいない時に「ハグしたい」など声をかけられてきた人もいました。

職員は、主任をはじめとして、これまで理事長のセクハラについて再三に渡って対応を求めてきましたが、理事長、園長、副園長は、まともに取り合わず、理事長にはなんらの処分もなされませんでした。

雇い止めをされた人の中にもセクハラ当事者がいて、今回の件で堪忍袋の尾が切れ、組合結成をきっかけに、理事長のセクハラについても告発をすることにしました。

3月5日、江別中央公民館で、理事長のセクハラ問題について記者会見を行いました。

理事長から抱きつかれるなどのセクハラを受けた現役職員4名が出席しました。記者会見にはテレビ3社、新聞4社、通信社1社が来ていました。

組合拡大中

今年3月末での雇い止めをされた5人によって結成された若葉幼稚園支部ですが、団体交渉で雇い止めをされた人に向けられた「保育の質が低い」などの言葉への怒りや、園の対応への不満によって、組合員は15名までに拡大しました。

セクハラを隠蔽しようとしていた園の体質を、組合の力によって、現場の職員は変えようとしています。

最後に、雇い止めをされた保育支援員が会見の最後に語った言葉を紹介します。

最後にこれだけお話しさせて頂きたいです。

幼稚園に通っている子供達、そして大切なお子様を預けて頂いている保護者の皆様には、今回のことで大変なご心配をおかけして誠に申し訳なく思っています。

理事長に関しましては、残念ながら、先程お話ししたことが全てです。

ですが、主任をはじめ現場の先生方は、いつも子供達のことを1番に考え、子供達との時間を大切に過ごしています。子供達の成長をみんなで喜び合って、助け合いながら保育をしています。

私自身、現場の先生方に本当に支えられて、今までやってきました。
そして、今回のことも先生方皆んな一緒に闘ってくれています。素敵な先生がたくさんいます。

ご心配事は多いかと思いますが、現場の先生方を信じて欲しいです。
必ず大切なお子様を守ってくれます。
どうか、宜しくお願いします。

自分や同僚が尊厳を持って働いてくために、勇気を持って立ち上がった幼稚園の先生にエールをお願いします。