組合ニュース速報 2020年03月27日

栗山町でベトナム人技能実習生への不当解雇

異国の実習生に対する即日解雇

栗山町の、きのこ工場で働いていたベトナム人技能実習生17名が3月12日付で突然不当解雇された。

「解雇予告通知書」とあるのに実際は予告ではなく、通知したその日の解雇。
おまけに解雇予告手当(法律では過去3ヶ月間の平均賃金の30日分)を一人あたり約5万円も不当に低く計算するなど悪質だ。

この解雇は、請負先の「北海道きのこ総研」の倒産によるものだが、きのこ総研自体は以前から倒産のうわさが立っていた。

また、この工場では、きのこ総研による直接雇用、東京の派遣会社、KOTOBUKIファーム(ベトナム人実習生)、協和アグリファーム(同)など雇用主が異なる労働者が混在して労働していた実態があり、偽装請負(職安法違反)の疑いもあるが、監理団体にその点を問いただしても「よくわからない」とのこと。

整理解雇要件を満たさず

この解雇は、整理解雇と言われるものだが、希望退職を募るなどの解雇を回避しようとした形跡が一切なく、さらには整理解雇について労働者側に丁寧な説明をした事実もなく、労働判例上の整理解雇の四要件を満たしていないことは明らかだ。

有期契約期間内の解雇は原則違法

ベトナム人実習生は、全員が今年の12月末までの有期雇用だ。そうすると、一般の正規雇用労働者を解雇する場合よりも、契約期間内の解雇(中途解約)は違法性が高い。

団体交渉で闘う

解雇されたベトナム人実習生14名は、札幌地域労組に加入して会社と交渉する道を選んだ。

それを受け、地域労組は昨日(3/26)栗山町の農業改良センターで、雇用主のKOTOBUKIファームと協和アグリファーム、そして監理団体の北海道中小企業協同組合(和寒町)と団体交渉を行った。

組合側は解雇の不当性を指摘し、残りの契約期間(約9ヶ月間)に対する賃金保障を求めたが、会社側代理人(弁護士)は、この解雇は有効であると主張し交渉は平行線に終わり、次回交渉(4月9日)に継続となった。

雪を見たこともない国の若者たちが、北海道に出稼ぎに来て突然不当解雇されたのだ。
そのことがどんなに心細く辛いことか、皆で想像してみて欲しい。
この痛みを共有する労働組合でありたい(日本人正社員の、正社員による、正社員のための労働組合だけではなく)。

NTTネクシア 求人詐欺の疑い

「定年がない」と説明されたの1年半後、「定年」で解雇

一昨年9月、Oさん(65歳)は、会社でコールセンター業務の採用面接を受けた。

その時64歳だったOさんは「年齢も年齢なので、定年はありますか」と採用担当のSマネージャーに質問した。

「定年はありません」とのSマネージャーの返答を受け、Oさんは当時の勤務先よりも通勤に便利なNTTネクシア(札幌駅北口から徒歩3分)に転職した。

それから1年後、会社側は採用時の説明を突然翻し、Oさんへ「(契約満了の3月で)65歳で定年だから」と言い放った。

これに怒ったOさんはSマネージャーに対し「ちょっと言わせてください。一番最初の面接時に定年ありますかと聞いた際に、定年はないですと言いましたよね」と抗議した。

これに対しSマネージャーは「はい、言いました。申し訳ないです」と速攻で謝罪した。

非礼な人事課長ら

この不当な扱いに納得できないOさんは、札幌地域労組に個人加盟し、会社と団体交渉することになった。

地域労組は会社に対し「この雇い止めは疑義があり、雇用継続を求める」旨の要求事項を突きつけ団体交渉を申し入れた。

初回の団体交渉では、3名の男性社員が出席したが、組合側が3名に名刺を手渡し初対面の挨拶をしたのに対し、会社側は名刺も渡そうとしなかった。

そこで「名刺はいただけないか」と質したところ、三名そろって「切らしています」との返答。どんな悪徳企業でも、団体交渉で向き合う相手に名刺を渡すのは常識だ。

そのことを指摘し、「三人揃って切らしてるなどとふざけたことを言うな」と組合が抗議したのに対し「名刺を出さなければいけない決まりでもあるのですか」ととぼける会社側。
これが天下のNTTグループかと驚く。

「定年がないと説明を受けた」ことを証明してみろ、だと

団体交渉では、組合側の「採用時に定年がない、と説明したではないか」との訴えに対し、会社側は「担当のSマネージャーに事情聴取したが、記憶がないと言っている。定年は就業規則に明記している」と繰り返した。

さらには、「定年がないと説明を受けたと言うなら、そのことを証明してください」と開き直った。
もし、最初から65歳定年だということが最初から分かっていたなら、当時、定年の無い仕事に就いていたOさん(当時64歳)は、この会社に転職しなかったことは明らかだ。

これを求人詐欺と言わなくてなんと言おうか。

NTTネクシアをネット検索すると沢山の求人が出て来るが、Oさんの就労先についてはこのサイトの「修理受付・問合せ業務」のところに載っており「最寄駅は札幌駅なので、通勤しやすく仕事帰りに買い物もできて便利です」などと働き易さを強調している。

しかし、定年があることには触れていない。労働契約書にも定年の記載は一切なく、更新の有無の欄にはしっかり「有」と明記されている。

二回の団体交渉で会社側の人事課長らは、組合側が求めた重要参考人であるSマネージャーの団体交渉出席を拒ばみ、間接的な「○○さんから、こう聞いている」的な回答を繰り返した。

これはいわゆる「伝書バト交渉」と表現される不誠実団交(団交拒否=不当労働行為)に該当する。
札幌地域労組は、NTTネクシアに騙されたOさんの怒りを共有し、さらなる闘いを展開する。

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