札幌地域労組は10月8日、道知事と地労委会長宛に 11月1日に改選期を迎える地労委の労働者委員の選任に関し、UAゼンセン同盟の森澄男氏を任命しないよう申し入れしました。

理由は昨年8月に道地労委が救済命令を出した社会福祉法人ノテ福祉会(対馬徳昭理事長) における不当労働行為事件にUAゼンセン同盟の森氏が深く関わった事実があるからです。

地労委は不当労働行為の有無をジャッジする機関であり、そういう場所に不当労働行為の片棒を担いだ人物が座るのはもってのほかと言うべきです。札幌地域労組の申し入れは当然の成り行きです。

連合北海道は、UAゼンセン同盟が不当労働行為を行なう対馬理事長のバックアップで 第2組合を結成(地労委はこれを事実認定)した際には積極的にこれを容認し、更には昨年8月の地労委命令に関しては、連合北海道の定期大会でも一切これに触れないなど、一貫して見て見ぬふりをしてきました。

ところが、地域労組が地労委委員の任命に関して異議を唱えようとすると、普段は地域労組の存在など鼻にもかけなかったような大幹部らが相次いで地域労組書記局を訪れ、これを抑えようと躍起になるのです。

 

最終的には連合北海道と札幌地区連合の連名による「見解」をUAゼンセン同盟北海道支部と自治労道本部が 10月15日付けで受諾した旨の文書を一方的に置いていきました。 (その当日、月刊誌「財界さっぽろ11月号」に地域労組の申し入れが載る)

札幌地域労組の言い分や、更には対馬理事長やUAゼンセン同盟によって 職場の団結権を侵害された地域労組ノテ福祉会支部の組合員の声を一切聞くこともせず、大急ぎで作文された 「見解」なる物に私たちが拘束されるいわれはありません。

どこまでも自浄作用を欠く我が労働界の姿は、 もしかすると道警以上ではないでしょうか。私たちは、今後も不当労働行為との共生は頑固にお断りしていきます。