ルミエール虐待事件 裁判資料公開

ルミエール虐待事件 裁判資料公開

2004年の夏から始まった特別養護老人ホームルミエールにおける虐待問題内部告発の闘いは、2006年1月にやっと裁判の証人尋問を迎えます。

この間、ルミエール利用者のご家族をはじめ、組合関係者や福祉関係の皆様からカンパや激励を頂戴したことに、この場をお借りして感謝申しあげます。

この記事では、今回の裁判の経緯、そして提出した資料を公開します。

 

1.これまでの経過

2004(平成16)年

3月21日 Kケアワーカー、ルミエール3階に配属となる。

5月下旬 札幌市へ「ルミエールで虐待が行われている」と通報が入る。

6月8日 札幌市、ルミエールを緊急調査し長沼施設長へ虐待の有無の徹底調査を指示。

6月18日 長沼施設長、札幌市へ「調査の結果、虐待はなかった」と報告。

6月27日 多田めぐみ、KケアワーカーのAさん(91歳)に対する暴行を目撃。

6月30日 多田めぐみ、長沼施設長に虐待行為を目撃した旨を報告、速やかな対処を要請。

8月11日 ルミエールは個人面談を開始。6名の職員がKの虐待を見たと施設へ報告。

8月26日 多田めぐみ、長沼施設長の命令によりKと直接対決させられる。

8月27日 札幌地域労組、札幌市に対しルミエールにおける5件の虐待を内部告発。

10月1日 札幌市「虐待が強く疑われる」と中間報告を発表。

10月1日 ルミエール長沼理事長、道新など6者を名誉棄損で札幌地裁に提訴(慰謝料1千万)。

10月4日 利用者家族の葛西清さん、母親の虐待被害についてルミエールを提訴(慰謝料2百万)。

12月15日 多田さん、坂本さん両名はルミエールを名誉棄損で提訴(反訴・慰謝料2百万)。

12月20日 札幌市、ルミエールに対し行政処分(改善命令)を出す。

12月20日 ルミエール裁判、札幌地裁において、第一回口頭弁論開始。

 

2.裁判の概要

(1)ルミエールが我々を訴えた裁判

事件番号

平成16年(ワ)第2097号

事件名

謝罪広告等請求事件

原告

社会福祉法人公和会 理事長 長沼政幸(長沼倭文子施設長の夫)

原告代理人 弁護士・前田尚一

被告
  1. 北海道新聞社
  2. F記者
  3. 札幌地域労組
  4. 同・鈴木書記長
  5. 多田めぐみ
  6. 坂本典子
被告代理人

北海道新聞社、F記者  弁護士・馬場正昭、田口了敏

労組4者  弁護士・川村俊紀

請求の趣旨

ア、道新は新聞四紙にルミエール長沼理事長に謝罪する旨の広告を出せ。

イ、被告6者で連帯して慰謝料1000万円を支払え。(後に道新へは5百万増額)

理由(要旨)
  1. 道新の報道によって名誉を棄損された。
  2. F記者は真実を報道する義務を怠った。
  3. 札幌地域労組は、虐待問題を市に申し入れたり、それをマスコミに配布した。
  4. 書記長の鈴木は、それを主導的に行った。
  5. 多田、坂本両名は、虐待を目撃したとの「虚偽の事実」を組合に提供したり、テレビのニュース番組に出演し虐待行為を話し、ルミエールの名誉と信用を著しく損なわせた。

 

(2)多田さん、坂本さん両名がルミエールを訴えた裁判(反訴)

事件番号

平成16年(ワ)第2617号

事件名

慰謝料請求事件

反訴原告(本訴被告)

多田めぐみ 坂本典子/代理人 弁護士・川村俊紀

反訴被告(本訴原告)

社会福祉法人公和会理事長 長沼政幸/代理人 弁護士・前田尚一

請求の趣旨

慰謝料として200万円を支払え。

理由(要旨)

多田、坂本両名は2004年4月頃からルミエールにおいてKケアワーカーらによる暴行が頻繁に行われることを目撃し、その事実を施設長や副施設長らに報告した。

しかし施設長らはなんら虐待防止策を講じず放置、隠ぺいしようとしたので、多田、坂本両名は組合に虐待の事実を報告した。組合は市へ内部告発し、報道各社へ記者会見を行った。

このことに対しルミエールの長沼施設長らは、多田、坂本両名を多数の職員の前で罵倒したり「私の目を3分間見なさい」などと、様々な嫌がらせ(多田陳述書、坂本陳述書に掲載)を行ったあげく、両名を裁判所に提訴した。

それらの嫌がらせ行為は、多田、坂本両名の名誉や人格権を侵害した。

 

※この裁判は反訴として争われるため、裁判の進行は(1)の裁判と併合審理されています。

 

(3)利用者家族・葛西清さんがルミエールを訴えた裁判

事件番号

平成16年(ワ)第2100号

事件名

損害賠償請求事件

原告

葛西 清(ルミエール入所者の長男)/代理人 弁護士・藤本明、高木淳平

被告

社会福祉法人公和会 理事長 長沼政幸/代理人 弁護士・前田尚一

請求の趣旨

慰謝料として200万円を支払え。

理由(要旨)

2004年5月7日頃、Kケアワーカーは葛西かね子さん(原告の母親)の頭部を殴った。

6月10日頃、KケアワーカーとSケアワーカーは、葛西かね子さんを離床させる際、故意に室内の窓を全開させ、更にKは葛西さんの頭部を殴った。

葛西さんは7月19日脳神経科に搬送され「右慢性硬膜下血腫(頭部に血の塊)」と診断された。

現在、葛西さんは下半身麻痺で寝たきりの状態にある。葛西かね子さんの硬膜下血腫はKによる暴行に基づくものである。

 

原告は、母親がこれまでルミエールにおいて十分な介護生活を送っていると信じていた。

しかし、実際には施設内において虐待を日常的に受けていたこと、しかもKケアワーカーによる暴行を受け硬膜下血腫を引き起こして左半身麻痺に陥り、現在二度の手術を行うも、寝たきりの状態にある悲惨な現実を突きつけられた。

原告は母親をルミエールに入所させていたことに対する強い憤りと共に筆舌に尽くせない精神的苦痛を被った。

 

以上。次回陳述書を公開します。

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