ルミエールユニオンの八重樫美記子さんの証言
2月20日、札幌地裁における証人尋問で、ルミエールユニオンの八重樫美記子さんは、 K職員が3名の入居者を暴行したこと、そのうち頭をゲンコツで殴ったケースでは「ゴン、ゴン、ゴン」 と鈍い音がしたことを証言した。
この点について、公和会(ルミエール)代理人の前田尚一弁護士は「ひどい暴力 であれば、怪我をしていないか確認しなかったのか?」「翌朝にでも確認すべきではないか?」 などと執拗に八重樫さんを攻め続けた。
これに対し彼女は「自分の目の前で人が殴られることに恐怖を覚え、 怪我をしているかどうか確認すれば『そのことを注意しなかった自分も暴力行為の加害者ではないか』との 恐怖心で確認できなかった」と証言した。
ぎりぎりの状況のなかで、虐待を注意できなかったことへの苦悩 を発露する八重樫証言に傍聴者一同心を打たれる。
八重樫さんは、ルミエール虐待を内部告発した多田さん 坂本さんが、施設ぐるみでいじめを受けるのを見かねて、自ら虐待証言を名乗り出てくれた人だ。
苦しい闘いの中に、ルミエール職員の中からこういう人が出てくるところに救いを感じる。
ルミエールユニオン書記長の坂本典子さんの証言
続くルミエールユニオン書記長の坂本典子さんは、自分が見聞きした虐待行為者はK職員を含む6名で、 うち2名についてはこの裁判が始まってからの虐待であることや、施設側からの嫌がらせによって、1週間食欲が無く、人と会う恐怖心から外出することができなかったことを証言した。
この日でルミエールユニオン3名の証人尋問は全て終了した。今後、虐待問題を内部告発した札幌地域労組・ 鈴木書記長と、それを取材した北海道新聞・藤田和恵記者への証人尋問が続く。
また、利用者家族の葛西清 さんがルミエールを訴えた裁判では、虐待加害者・K職員への証人尋問が予定されている。
この証人はルミ エール側の申請によるものだが、施設側はあくまで「虐待は一切無かった」と強気だ。
裁判傍聴のご案内
1、公和会(ルミエール)が内部告発者と北海道新聞社を訴えた裁判(多田、坂本が反訴)
3月6日(月) 13:45~16:30
札幌地域労組・書記長 鈴木一(被告)への尋問
尋問のポイント
- 多田氏からの虐待報告を真実と判断したのは何故か。
- 虐待事実を施設に申入れず、札幌市に申し入れたのは何故か。
- 内部告発したことをマスコミに公表したのは何故か。
- 内部告発を受けた後の札幌市や北海道の対応は。
- 内部告発後のルミエール多田氏、坂本氏への弾圧の内容は。
5月29日(月) 13:30~16:30
北海道新聞・記者 藤田和恵氏(被告)への尋問
尋問のポイント
- 虐待事件報道の発端と動機は。
- 組合からの虐待情報を真実と裏付けた取材ついて。
葛西清さん(利用者家族)が公和会(ルミエール)を訴えた裁判
5月15日(月) 13:30~16:30
元ルミエール職員 K氏(ルミエール側が証人申請)への尋問
尋問のポイント
- 入居者を虐待したか否か。
場所はすべて札幌地裁8階3号法廷です。
以上、引き続きご支援を宜しくお願い致します。