ルミエール虐待事件裁判 高裁判決、全面勝訴!

ルミエール虐待事件裁判 高裁判決、全面勝訴!

「虐待の真相究明と、通報者への保護は最優先課題」 「内部告発者への嫌がらせは、違法な人格権侵害行為」 施設側の主張を全て棄却、多田・坂本両名の訴えは全て認める 。

 

5月16日、札幌高裁(末永進裁判長)は、組合が内部告発したルミエールにおける入所者への暴行・虐待事件は全て真実であるとして、 地裁判決を支持し社会福祉法人公和会(長沼政幸理事長)の控訴を棄却しました。

 

ルミエールにおける虐待を事実認定した司法判断は、これで4度目となります。

 

一方、ルミエールユニオンの多田・坂本両名が、内部告発への報復として施設側から受けた嫌がらせについての反訴請求は、昨年の札幌地裁判決では棄却されましたが、高裁判決はこの部分を取り消し、施設幹部らによる多田・坂本両名に対する一連の嫌がらせ行為を「内部通報者を保護すべき義務に明らかに違反する違法行為」と断じ、「反訴請求には全部理由がある」として慰謝料請求の全額(計200万円)の支払いを公和会に命じました。

 

札幌高裁における今回の全面勝訴は、内部告発者を保護する意味で、また、職場いじめを 許さない意味でも画期的な判決となりました。

 

 

反訴請求部分の判決要旨 (枠内は編者)

高齢者虐待防止法(2006年4月施行)は、虐待を受けたと思われる高齢者を発見した場合には速やかにこれを市町村に通報する義務があり、通報した労働者への不利益な取り扱いは禁じている。

 

この法律は、ルミエール虐待事件の時(2004年6月~8月)は未だ施行されていなかったが、その立法趣旨は、 本件虐待行為の時点でもルミエールを含む高齢者養護施設において十分尊重されるべきであったと解することができる。

 

施設経営者は施設内での虐待の可能性を認識した場合には、最優先課題として虐待の有無を徹底的に調査する義務がある。

 

施設経営者は、虐待の事実を経営者に告げた職員が職場内で不利な立場にならないよう最大限の配慮をすべきである。

 

施設経営者は、職員が外部に虐待の事実を通報した場合でも、それを理由に不利益を課さない義務を負っていた。

 

長沼施設長(当時)や鈴木則子副施設長(現施設長)らは、虐待の事実を 札幌市や報道機関に報告した多田・坂本両名に対し嫌がらせを続けた。

長沼施設長や鈴木則子副施設長に よる多田・坂本両名に対する各言動(例えば、長沼施設長は「あなたを告訴します」と多田さんを罵倒。

鈴木則子副施設長は朝礼で多田・坂本両名のことを「一部の心ない職員が」と誹謗中傷。 これが職場ぐるみのイジメ扇動となる)は、単なる偶発的な感情的言動として看過することはできないと言うべきである。

 

施設内部での高齢者虐待疑惑を最大限解明すべき義務を負う施設長らの各言動は 、多田・坂本両名に対する受忍限度を超えた違法な人格権侵害行為と評価すべきである。

 

 

施設長らによる嫌がらせ行為を違法と認定

ルミエール経営者が利用者家族への虐待疑惑の説明会において、多田さんの同席する場で虐待行為者であるK職員を同席させ、多田さんの発言のあとにこれを否定する発言をさせた行為は、内部通報者保護の見地からして違法な行為と言うべきである。

 

城田仁事務局長の言動を違法と認定

城田仁事務局長が多田・坂本両名の札幌市や報道機関に情報提供したことを非難して、これを謝罪することを求め、そうしたら訴訟を取り下げることを示唆した行為は、内部通報者に対する不利益扱いの禁止の義務に違反する行為であることは明らかである。

 

 

裁判で訴えたこと自体が違法と認定

(多田・坂本両名による内部告発は)主たる部分において真実と認められる。

 

ルミエールは当然行うべき(虐待が強く疑われる)K職員からのより詳しい事情聴取など当然行うべき調査を行わず、K職員に関する複数の供述(投書5名、面談で7名が虐待目撃を鈴木施設長に報告)等を合理的根拠もなく虚偽と決め付けて、本件提訴に及んでおり、本訴は、権利の存在につきわずかな調査をしさえすれば訴える根拠が無いことを知りえたにもかかわらず、これを怠って裁判を起したことは違法性が認められる。

 

 

慰謝料請求の全額を認める

認定したルミエール幹部らによる違法行為は、本件裁判を起した行為も含め、当時の長沼施設長ほか幹部職員(鈴木則子施設長、城田仁事務局長ら)によって行われた一連の行為というべきものであり、多田・坂本両名が被った精神的苦痛につき慰謝料支払い義務を負う。

 

ルミエールは少なくとも反訴請求額の全額である1人につき100万円の支払い義務を負うべきである。

 

―――――――― 以上、高裁判決

 

 

 

札幌市長、高裁判決を「画期的」と評価

全面勝訴、反訴請求の満額認容は、画期的判決と歴史的評価を受けることになると思います。

 

これまで頑張ってきた多田さん坂本さんに、そして両氏を支えてきた鈴木さん並びに札幌地域労組に心から の祝意を表するとともに、正義を求めて永年にわたる闘いを継続してこられたことに対して、心からのねぎらいを申し上げます。

 

多田さん、坂本さんによろしくお伝え下さい。

 

上田文雄

 

これまでの、ご支援に感謝

はじめに、今回の全面勝訴判決を自分の事のように喜び、これまで4年もの長い間、私の闘いを支え続けてくれた皆さんに、言葉では言い尽くせないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。

 

本当にありがとうございました。

 

皆さんの支援の気持ちに比べて、私のこの4年間は、頑張ろうと思ったり後悔したりの繰り返しで、決して筋の通った一本道ではありませんでした。

 

いつも周りに支えられ、励まされ続けた結果が、今回の判決でした。

 

この判決をもって、施設側がすぐに真摯な態度を示すとは限りませんが、被害に遭われた利用者さんや、その家族への謝罪だけは行ってもらいたいと願っています。

 

今後も是非、施設側の対応を見守って下さい。本当にありがとうございました。

多田めぐみ

 

活動報告カテゴリの最新記事

Translate »