高裁判決の3日後である5月19日、ルミエールの長沼政幸理事長は、事務員のAさんに対し業務上のミスを理由に解雇を通告しました。

 

ルミエールにおける「人権宣言」とも言うべき札幌高裁判決を、 長沼理事長は真摯に受け止めるどころか、相変わらず虐待はなかったと開き直り、「俺に逆らう者は、こうなるのだ」 とばかりに、職員のクビを飛ばしたのです。

 

ルミエールに人権と正義を実現する闘いは、まだ続きます。

 

高裁判決は馬耳東風?

註:【馬耳東風 ばじとうふう】人の意見や批評を全く気にかけないで聞き流すこと。

組合は5月20日、施設長らと団体交渉を開催し、高裁判決で再度事実認定された施設長らによる虐待隠ぺいについて、 利用者や家族に謝罪するよう迫りました。

 

しかし、城田仁事務局長は「そんなに謝罪して欲しいなら、 裁判に訴えれば良い」と開き直りました。

 

事務局長は未だ高裁判決を読んでいないようだったので、 判決文を組合が提供すると申し出たところ彼は「紙の無駄だ。いらない」と判決文の受け取りを拒否しました。

 

また、今回の判決は、ルミエールにとって「関係ない」とも述べました。

 

このように、ルミエール経営者は自らが起こした裁判の判決であるにもかかわらず、高裁判決をことごとく無視する姿勢を貫いています。

 

 

施設幹部の違法行為こそ懲戒処分

 

-------以下、団体交渉議事録より抜粋-------

 

組合の発言

A事務員を解雇するとしたが、あなた達のしてきたことはどうなんだ。虐待を隠蔽し、 内部告発者を迫害してきたことは、今回の高裁判決で違法行為とされた。

 

鈴木施設長や城田事務局長のこのような行為は、 ルミエールの就業規則に照らした場合、「勤務成績不良、職務遂行能力又は能力が著しく劣るとき」に該当し普通解雇の対象となる。

 

さらには、法人の信用を失墜させた点で、懲戒解雇を含む制裁処分が可能だ。自らの職務怠慢には甘く、部下にはことさら厳しいと いう姿勢は、指導者として許されない。

 

一介の事務員を処分する以上に、自分たち自身が解雇に値するんじゃないか。 あなた達がまず自分自身を処分したらどうだ。

 

 

城田事務局長発言

「・・・・・。」

 

上記の組合の主張は、なんらの誇張もありません。

 

部下を就業規則で厳しく労務管理するというのであれば、 まず施設幹部が率先して自らの行動に同じ「モノサシ」をあて、部下に規範を示すべきです。

 

企業であれ組合であれ、これは組織を運営・指導する者の基本です。

 

虐待を隠ぺいすることも、職員の人権を軽んじる姿勢も根は同じです。 組合は事務員Aさんへの不当解雇の撤回を目指し闘います。引き続きのご支援をよろしくお願いします。