北海道労働委員会の審問で消防自動車製造の田井自動車工業(札幌市)の労働組合が、未払い残業代をめぐる会社の団体交渉拒否などを不当労働行為だとして、道労働委員会に訴えた救済申し立ての第2回審問が17日開かれた。

この日証言した田井秀典社長は、残業時間にかかわらず残業代が月6万~8万円に固定される「固定残業制」に基づく賃金支払いについて、組合側弁護士の「労基法違反があったのではないか」との質問に「結果的にはそういうことになる」と述べた。

一方で、「固定残業代」は組合の主張するような基準内賃金ではなく、「(時間外)割増賃金であって、固定残業制を廃止する気は全くない」と明言。団交による解決は拒否した。